約 1,155,476 件
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/914.html
かがみ様と選択肢 「おーす、こなた。お見舞い来たわよ…って寝てやがる…さては、また徹夜してたな」 間抜けな顔して寝息を立てているこなた。まぁ、こんな時間に寝てるって事は、“昨晩に何をやっていたのか”だいたい想像がつくというもの。 ネトゲ、もしくはゲーム、漫画、アニメ、挙げていけばキリが無い。まったく…風邪ひいてるんだから、大人しく寝てなさいっての。 しかしまぁ、起きていてもアレ…相手するのが面接くさいけど、寝ていれば寝ているで暇で仕方ない。ていうか起きてなさいよね!お見舞いに来ても…その、なんか微妙だし…。 それにしても、どうしようか…? →・こなたんゲットだZE☆ ・眠り姫だなぁ!こなたん!! ・いただきますWWW ・私は我慢弱い女だッ! ・ウホッ♪いいこなたんWWW ……いやいやいやいや!変態か私は! そう!こなたに押し倒されるのが良い訳で…って違ぁぁぁぁぁぁぁう! しかもウホッて何よ!?あれかな?田村さんとかバター…じゃなくてパトリシアさんに聞けば分かる感じの?いや、そんなんどうでもよくって! そう、落ち着くのよかがみ。こなたは親友なのよ?分かってる? いくらこなたの寝顔が可愛いからといって、手を出してしまえば色々と問題になる訳なのよ?でもこなた可愛いよこなた…って私ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! 「あ、こんにちは♪かがみ先輩。…ってあれ?ど、どうして泣いてるんですか?」 「こんにちはゆたかちゃん。…お願い、このロープで私を柱に縛り付けて?」 「え?えぇ?あ、あの…」 「いいから…」 「でも…」 「いいから…」 ―――数時間後 ん…?あぁ、そっか、昨日は風邪ひいて今日は学校休んだんだった。 それにしても、風邪をひこうが何しようがゲームはやっぱやめられないものなのだよ画面の前の君達。 「ふをっ!?か、かがみ…な、何やってんの?そんなとこで…」 「お見舞いよお見舞い…」 「ど、どうして柱に縛り付けられてるの?なんかやらかしたとか?」 「私が俗物だからよ…」 「はい?よく分かんないけど、泣かないでよかがみ」 「ありがと…」 後日、かがみに今日の事を訊いても、答えてくれる事はなかった。 糸冬 コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-02 11 20 21) 阿部さん『やらないか…?』若者『ウホッ!いい男…』 -- 名無しさん (2009-05-18 20 09 33) 阿部さんのネタか・・・大好きです、こうゆうネタ♪ -- 名無しさん (2009-01-04 19 18 24) 愛しの彼女が振り向かない のネタ使う人初めて見ました(-_-;) -- 名無しさん (2008-12-29 21 17 42) 変態かがみんいいねーいいねーw -- 名無しさん (2008-12-22 00 36 16) >へんたいか私は! そうです。 -- 名無しさん (2008-12-19 18 42 48) ちょwwwグ○ハム大尉www 選択肢のなかにグ○ハム大尉がwww へんたいなのによく自重した! -- 名無しさん (2008-12-19 18 34 14) へんたいかがみさん -- 名無しさん (2008-12-19 16 48 03) 選択肢の意味が全くないです(><) -- 名無しさん (2008-12-18 22 48 35)
https://w.atwiki.jp/kagatsuka/pages/27.html
212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 21 41 42 ID VAssTSWUかがみんが風邪でぶっ倒れて「お姉ちゃんが死んじゃう!」とか言ってマジ泣きするつかさ 213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 22 27 39 ID CAdocXWh「つかさはあんまり風邪ひかないけど、私はよくひくでしょ? だからそのたんびに大変でさー」 「……そういいつつ顔がにやけすぎだよ、かがみ」 214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 00 13 10 ID FA08KYFLかがみが寝込むと途端に甲斐甲斐しく面倒見るつかさ 寝てる時と学校行ってる時以外は部屋に常駐して、 アイスやらお菓子を常時補給しまくってるに違いない もちろんお着替えの時もね 215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 00 39 18 ID lcUMLnoMかがみんが風邪をひいたときだけは立場が逆になる双子であった 216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 07 48 33 ID VbgI0Xqj「お姉ちゃん体拭くからパジャマ脱いで」 「ち、ちょっと!いいわよそこまでしなくても」 「私が風邪引いた時いつもしてくれてるから今日はそのお返しだよ」 そう言いいながら問答無用にボタンを全部外して下着姿にさせるつかさ。 「(フキフキ)どう?お姉ちゃん、気持ちいい?」 最初は恥ずかしかったけど優しく拭き上げてくれる感触になんだか心地よくなる。 「うん・・いい気持ち・・つかさ、ありがとう」 「えへへ」 217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/25(月) 13 29 03 ID lcUMLnoM普段あまり風邪をひかない分、めずらしくつかさが風邪をひいたときは かがみんはきっと必要以上に大げさに慌てて看病するのだろう
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/796.html
へんたいかがみさん 「ちょっとこなた、何の真似よコレ!?」 「だってこうでもしないと、かがみん襲ってくるじゃん!」 「だからって、こんな檻に手錠に……こなたってばそういうプレイが好きだったのね! 初めて知ったわ!」 「ち、違うヨ!? 変な誤解しないでよ!」 「言ってくれれば直ぐにでも拘束して、あ~んな事やこ~んな事をしてあげたのに……こなたってば恥ずかしがり屋さんなのね! 可愛い!」 「ひ、人の話聞いちゃいね~!?」 「さあ、こなた……意地悪しないで外しなさいっ!」 「い、嫌だよ! だってその手錠とかはめるだけでも睡眠薬とか盛って大変だったんだよ? それなのにかがみんてば3分くらいで起きちゃうし!」 「愛の力よ!」 「愛SUGEEEE!?」 「そして、愛の力があれば……ふんっ!」 「手錠引きちぎったよ、この人!? 外してとか言う必要無かったじゃん!」 「次はこの邪魔な檻の番ね……」 「くっ……」 「な"!? スタン……ガン……」 「ネットで買ったんだ。 ……出来れば使いたく無かったんだよ? こんな物を使わないで、かがみんを説得するつもりで……」 「……カ・イ・カ・ンv」 「え"?」 「こなたってば、刺激的なのね……ビビビっと来たわ!」 「そんな……どうして……」 「私はね、こなた……。 こなたに対してはSであり、Mなのよっ!」 「な……!? 格好良く決めてるけど言ってる事むちゃくちゃだ~!?」 「こなた~♪」 「あ"あ"っ!? 気が付いたら檻壊れてるしっ!? にゃあああああ……」 へんたいかがみさん―了― へんたいかがみさん2 「こなた、ちょっと買い物に付き合って貰いたいんだけど」 「うぃうぃ~♪ 珍しいね、かがみんが私を買い物に誘うなんてさ」 「うん、ちょっと下着を買いに」 「……ごめん、急に用事が出来たよ」 「なんで?!」 「だって明らかに死亡フラグじゃん、それ!」 「あなたは死なないわ、私が守るもの」 「いや、誰のせいで死亡フラグが立ってると思ってるのさ!」 「そんな些細な事はどうでもいいから、ちょっと付き合いなさいよ!」 「やだよ!」 「付き合いなさいよ!」 「いやだって!」 「結婚しましょう!」 「学生なのにまだ早いよ……って違あぁう!?」 「なかなか言う事を聞いてくれないわね……」 「当たり前だヨ! だってそれ大事な人生の転機!」 「こうなったら、こなたの家に直接行くわよ!」 「な、何をするつもりさ?」 「こなたを買うわ!」 「いいから下着買ってきなよ!」 「実は下着を買いに行くのはこなたとイチャイチャする口実だったのよー!」 「うん、わかってた! んなこたぁわかってたよ最初から!?」 「わかってたって……実はこなた、私の嫁!? 嫁なの!?」 「空気嫁(KY)!」 「こうなったら、何が何でもこなたを買うしか無さそうね……」 「何でそうなるのさ!?」 「そうですよね、お義父さん!」 「うむ、そうだぞこなた!」 「駄目父さんktkr!?」 「ここは素直にかがみちゃんに買われとけって!」 「実の父が言う台詞じゃないよそれ!?」 「はっはっは、馬鹿だなぁ……。 どこかの知らない男と結婚するくらいなら、知ってるかがみちゃんに買って貰った方が幸せってもんだろう俺が!」 「娘の幸せ考えてないよ、この人!?」 「そして俺も時々おこぼれを「私のこなたに触れたらお義父さんでも容赦しませんから」ヤンデレえええぇぇぇ!? 刃物来たよ! 父さん信じられないよ! 中に人などいませんYO!?」 「かがみん頑張れー」 「しかもいつの間にか2対1?!」 「お義父さん、こなたもああ言ってる事ですし、こなたを買わせて下さい! お願いします!」 「あああ!? やっぱりかがみん頑張っちゃ駄目だったぁぁぁっ!?」 「仕方ない……これが契約書だ」 「あるの!? というか私の人権無視!?」 「ありがとうございます!」 「ちょ、ちょっと待ってよ! 人の話を……」 「これにサインして……今ならコスプレがセットで付くからさ」 「付かないよ!?」 「ネコ耳スク水は付きますか?」 「付かないってば! というか何でそんなマニアックな格好を要求してるのさ!?」 「泉かがみ……と。 サイン終わりました、お義父さん」 「いつの間に……ってそれ婚姻届じゃん! しかも何で書いた覚え無いのに私のサインがしてあるのさ!?」 「はっはっは、お父さんに不可能は無いんだよ?」 「そんなところで父親の威厳を示さないでよ!?」 「これで……こなたを……」 「あ~、かがみんや。 日本だと受理されないだろうから、それ。 ……女同士だし」 「じゃあ、オランダかドイツ辺りにでも提出してくるわ!」 「待てや日本人」 「行って来るわね~♪」 「日本語で書いてあるのに受け付けてもらえるわけないじゃん!」 ――数日後 「こなた~♪ 無事受理されたわよ~♪」 「嘘だッ!!」 「これでこなたと私は夫婦なのね♪」 「あ~、はいはい……」 「何よ、こなた。 私の事嫌いなの?」 「…………好きだけどさ」 「ふふ、それならいいじゃない♪」 「…………///」 「早速新婚旅行だけどね……」 「相変わらず根回し早いね……」 「みゆきのプライベートビーチを借りようかと思って」 「ああもう、何を狙ってるかみえみえだよ、このへんたいかがみさんめっ! 第一みゆきさんそんなの持ってたの!?」 「まあね。 ……ヌーディストビーチだけど」 「その土地何の目的で買ったのみゆきさーん!?」 「まあまあ、とにかく行くの? それとも行くの?」 「一択じゃん! ……まあ断っても連れて行かれるだろうし、行くよ」 「こなた……」 「かがみん……」 「船もチャーターしてあるわ」 「だからいちいち仕事早いんだよあんた!?」 「さあ、行きましょう♪ あなた♪」 「ちょ、引っ張らないで……って今こなたじゃなくてあなたって……というかああもう、nice boatだなあコンチクショーッ!!」 へんたいかがみさん2―了― へんたいかがみさん・番外編 「泉家のかがみです! 今から1の倍数でへんたいになります!」 「細かっ!」 「1(ハァハァ)、2(ハァハァ)、3(ハァハァ(* ´Д`*)ハァハァ)!」 「ひいいぃぃぃっ!?」 へんたいかがみさん・番外編―了― コメントフォーム 名前 コメント 変態かがみん萌え〜 -- 名無しさん (2011-04-17 10 49 15) 変態かがみんは死ねばいいと思う。かがみん=つんでれ -- 名無しさん (2010-11-28 19 00 36) グッジョブ -- 名無しさん (2010-08-23 22 22 07) うけるWWW こなたが攻めなのもいいけど かがみが攻めなのもいぃ!bb -- かがみんだいすき (2010-08-06 21 52 26) 変態かがみん キタコレ! -- ラグ (2009-02-03 16 29 26) 某ニコ動にある作品もこちらの作品も、根本的に かがみ→問答無用でこなたが大好き こなた→かがみの変態ぶりに困惑してるけど嫌じゃない ってのが前提にあるから、ニヤニヤしながら楽しんでしまうんだろうな バカップルマンセ〜! -- にゃあ (2008-10-11 03 19 34) 何気にオマケが一番受けてしまったという罠www -- 名無しさん (2008-10-10 16 26 40) ちょWWWWW かがみつよすWWWW -- 名無しさん (2008-10-06 20 45 20)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/347.html
もう、止まらなかった。いつからだろう?いつからこんなに、かがみを大好きなんだろう? でも、今はもう、どうでもいい。 「・・・かがみ。」 「あったかい?」 かがみの匂い。安らぐ、眠くなる、落ち着く。それでも鼓動は早い。全身が日だまりにいるような感覚。 「あったかい。かがみの脂肪のおかげかな?」 「・・・つっこまなくていいか?」 「ジョーダンだよ。凄く、温かいよかがみ。」 もう、戻れない。きっとかがみも分かってる。いつもの戯れとは違う事を。いつもの私とは違う事を。 私の想いを。 聞こえる、私のモノじゃない鼓動。私のモノと同じリズムで刻む。とくん、とくん。 「ねぇ・・・こなた?」 「ん?」 私の背中にしなやかな腕が伸びる。そして私は捕らえられる。初めての心地。 「いつになったら、言ってくれるの?」 夢かうつつか。そんな古文があったな。やっとその言葉の意味を理解する。 「何を?」 「な、何って・・・自分で、考えなさいよ・・・」 ふと見たかがみの顔は、真っ赤。さっきの比じゃない。本当の太陽のよう。 私は、太陽に惹かれた月。だから、静かに光る。 「聞きたい?」 「・・・聞くな。」 太陽があるから月は光る。月は美しく、白く輝く。だから月は太陽を愛でる。 「かがみは私の嫁!だよね?」 「・・・もっとまともに言えないわけ?」 月が沈んで、太陽が出る。太陽は空に映える。月がいたから、太陽は安心して夜を寝る。安心して、青空に映える。 「イヤ?」 「・・・イヤじゃない。」 「良かった。」 「私を嫁って言ったからには・・・淋しくさせたら許さないんだから。」 太陽は月を抱き、月は太陽を愛す。地球は嫉妬するかな? 「ねぇ、かがみ?」 許してね。悪いけど、月は絶対に太陽を手放さないから。ずっと月が月でいるために、太陽が太陽でいるために。 「大好きだよ。」 見上げた夜空に咲く満月。雲はない。この世界を支配する月は白く輝く。 明日の太陽は綺麗だな。
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1078.html
師走の語源は、お師匠のお坊さんがお経をあちこちであげる為に、走り回る程忙しかった所から取られたそうだ。 みゆきさんがそれっぽい事を言っていたから、多分それで間違いないのだろう。 実際、12月っていうのは期末試験があって、クリスマスイベントやら年末イベントやらをこなして、最後に有明と、私にとってものんびりとしていられない一ヶ月間ではある。 来週から始まる試験さえ終わってしまえば、後は楽しいイベントを指折り数えて待つだけだ。 それなのに…。今の私にとっては、どんなに楽しそうなイベントも、どこか色褪せたようにしか映らなかった。 「ふとしたことで~かがみのいない日常~」 「おはよう、こなちゃん」 「あ、おはよー。つかさ」 朝、教室で私達は今日最初の挨拶を交わす。 私がかがみと会わないように電車を一本ずらして登校するようになってから、これが新たな日課となっている。 あの屋上での一件の後も、つかさとみゆきさんは、それまでと変わらない態度で私に接してきてくれていた。 だから、この教室の中だけは、今までと変わらない日常が流れ続けている。 その事が、今の私にとっては、言葉では言い尽くせないぐらいに有難かった。 昼休み、一つの机に三つのお弁当箱が並ぶ。 最近は、教室の外に出るのにも神経を使うから、チョココロネを買いに購買まで行く事もやめてしまった。 私の座席の真正面に、誰も居ない空きスペースが鎮座する。 その不自然さを誤魔化すように、今日も私は饒舌に二人に話題を振り続ける。 「――でさ、またそのバグを直す修正パッチが4ギガバイトもあってね、あれを見た時はゲーム本編をプレイした時よりも鬱になったよ……」 「へぇ、そうだったんだ~」 「それは大変でしたね」 数分近くに及んだ、私の悲喜劇のオチがようやく付いたものの、二人の反応は思ったよりも薄かった。 やっぱり、この二人にエロゲの話は通じないか……。 また別の話題を振ろうと思い、私が一呼吸を入れたその瞬間、この憩いの時間をぶち壊すかのように、携帯電話の着信メロディ鳴り響く。 ……この着メロは、つかさの携帯メールだ。 「ごめん、こなちゃん。私、ちょっと隣のクラスまで行って来るね」 携帯を開いて、メールの内容を確認したつかさは、申し訳無さそうに私にそう告げてきた。 「あ、うん。分かった…」 用事の意図を理解した私が素直にそれに応じると、つかさは自分の弁当箱に一度蓋をして、教室の外へと駆け出していった。 …とまぁ、このように、つかさとみゆきさんの二人がかがみと会う時は、私に配慮して、私の居ない場所で会うようになっていた。 一人が抜けた事で、すっかり別の話題を振る機会を逸してしまい、残った私とみゆきさんの間に微妙な空気が流れる。 「こなたさん」 この状況を何の話題で打開しようかと私が思案している所に、珍しくみゆきさんの方から私に話しかけてきた。 「なに?」 「…かがみさんが居ないのは、やっぱり寂しいですか?」 「……ま、まぁ、寂しくないって言ったら嘘にはなるかな…。でも、これはこれで悪くは無いなって思ってるよ」 「そうですか……」 今の言葉は半分は本音で、残りの半分は嘘だ。 本当はかがみと仲直りしたいし、また四人で他愛の無い話をしたり、カラオケに行ったりもしたい。 でも、仮に私が謝って、かがみがそれを許してくれて、拗れた関係が元に戻ったとしても、あの時の事が無かった事になる訳じゃない。 …それに、私のこの胸に秘めた感情はどうすれば良い? この想いの全てをさらけ出しても、あるいはこの感情を隠し続けても、私達にとって良くない結果になるのは分かり切っている。 結局、どう足掻いたって、私が望んでいたそれまでの“日常”は戻っては来ないんだ。 だったら、このままの状態で現状を維持していく方が良い。 何もしなければ、もう誰も傷ついたりしないんだしさ……。 § 「――と、ここまでが今回のテスト範囲になるっちゅうわけや。今回は範囲が多いさかい、特別サービスで大まかなまとめプリントを用意したんやけど……って、あかん! プリント忘れてきてもうた。泉ぃ、授業終わったら、職員室まで取りに来い」 「ちょっ、なんで私なんですか!?」 「テスト直前の最後の授業や言うのに、一人だけ居眠りしとった罰や~。ほな、今日はここまで!」 「起立、礼っ!」 号令が終わると同時に、これまたタイミング良くチャイムが鳴ったかと思うと、席が近いつかさが私に駆け寄ってきた。 「災難だったね、こなちゃん」 「ううっ、昼休み明けの授業はいつもこれだよ…」 「コラ、泉。ボケっとしとらんと早よ付いて来い!」 「はいはい、今行きますよ~!」 なんや、その漫画なんかで良く見かける面倒臭そうな受け答えは、等と、今日は妙に私に絡んでくる黒井先生のツッコミを受け流しながら、私は職員室へと付いて行った。 § 職員室で居眠りしていた事に対する軽いお説教を受け、A4サイズのプリントの束を受け取った私。 そして、教室に戻ろうとしたその視界に飛び込んで来たのは、遠くからこちらに近づいてくる印象的な薄紫のツインテールをした少女の姿だった。 かがみがこっちに向かって歩いてきてる――。 遭遇を避けるために遠回りしようかと思ったけど、10分間という短い休み時間の間に、これから教室に戻ってプリントを配る時間を考慮すれば、それも出来ず、このままかがみとすれ違う事はどうしても避けられない。 そう判断した私がとっさにとった行動は、顔を伏せ、かがみの横を気付かないフリをしながら通り過ぎる事だった。 張り詰めた緊張感、逃げ出したい気持ちを必死で抑え、束になったプリントの内容を凝視しながら、私はゆっくりと歩を進める。 周囲の喧騒とは裏腹に、私とかがみとを隔てた空間には、静かな足音が今にも聞こえてくるんじゃないかというくらいに何の音も跳ねてこない。 かがみとすれ違う。 わずか1秒にも満たない交錯。 そして、そのまま通り過ぎるハズのかがみの足がピタリと止まった。 …次の瞬間、私は全力で走っていた。 後ろからかがみの声が聞こえたような気がする。 でも、もう振り向けない。 渡り廊下を抜け、折り返し階段の踊り場まで来たところで、ようやく私は後ろを振り返った。 …どうやら、かがみは追って来ていないようだ。 それを確認してようやく私は足を止めたのだった。 捩れた跡が残ってしまったプリント用紙を抱きかかえながら、私はしばらく動く事が出来なかった。 頭をハンマーで殴られたような気分だった…。 ずっと私を拒絶したままだと思っていたかがみが、私に何らかの接触を試みようとして来た事に。 その接触を私自身が拒絶した事に。 その選択肢を選んだ事に、心のどこかで安堵をしている自分自身が居た事に――。 あの日から、間もなく1ヶ月が経とうとしていた。 こなたのいない日常へ コメントフォーム 名前 コメント (T ^ T)b -- 名無しさん (2023-06-22 07 30 30) 続きが気になります。このまま卒業しちゃうって事はないでしょうが…(ありえるかもしれないけど) 2人はくっつくのか?それとも恋心を吹っ切るのか!? どんな事になるのか今後の展開が楽しみです。 -- 名無しさん (2009-02-25 15 48 48) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/907.html
かがみ様の天使と悪魔 ハァ…どうして風邪なんか…。 私、柊かがみは風邪をこじらせて寝込んでしまっている。うーん…コレはつかさに偉そうな事言えないなぁ…。 何より、こなた…こなたに会いたい。 「……うん…?」 目を開けると、そこにはこなたが居た。ニヤニヤしながら私を見ている。 「やふー♪かがみん。相変わらず良い寝顔ですなぁ♪」 「っ…!?何しに来たんだよ!帰れよ!」 こ、こなた…来てくれたんだ? だけど、私の気持ちとは裏腹に私の口は意志に関係無く動いている。 こなたはニヤニヤと、嫌な笑顔のままペラペラと喋る。 「いやいや、かがみんが私に会えなくて寂しがってないかな~とか思ってネ☆」 「何を馬鹿な事ばっか言ってんのよ!むしろせーせーしてたわ!!」 うん、どうやら私の口は勝手に動いてしまうものらしい。 薄々気付いてはいたけれど…歯痒いわ。 「と、兎に角ね…風邪移しちゃったら悪いし、さっさと帰りなさいよ!」 「かがみ様が感染してたウィルスなら、感染しても本望ですな♪」 ………コイツは… ――かがみ様の脳内 本人の許可が出たんだし、アンタ…あんな事やこんな事とかして風邪を移しちゃいなさい♪(悪魔かがみん) 「出来るかそんな事!悪魔は黙ってなさい!」 そうよかがみ!こなたが風邪で苦しむなんて駄目よ!(天使かがみん) 「流石は天使ね…マトモで助かるわ」 ハッ…甘いわね。こなたが風邪になれば、お見舞いフラグが立つのよ!しかも、今にも〇〇〇出来るおまけ付き!(悪魔) 「なんと!?で…でも駄目!やっぱりこなたに移すなんて出来ない!」 その意気よかがみ!頑張って!!(天使) あーあー、甘いわね。このチャンスを逃したら次はいつになる事か…(悪) …………よし、こなたに風邪を移すのよかがみ!(天) 「うおい天使!?アンタが乗せられてどうすんのよ!!」 ――― 「うーんうーん……」 「ちょ…か、かがみ?本当に大丈夫?」 「負けない…負けてたまるもんですか…」 「かがみん…明日も休みかな?」 糸冬 コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-02 11 20 07) テラ堕天使www -- 名無しさん (2009-11-22 01 20 50) 先に天使が陥落したっ!? にしてもGJすぐる!! -- 名無しさん (2008-12-19 18 35 45) 天使ダメじゃんwwwwww -- 名無しさん (2008-12-18 00 47 18) こういうノリの作品大好きです。GJ! -- にゃあ (2008-12-11 04 49 42)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/225.html
ちょっとかがみにこのスレ見せてくるわ(5スレ目363氏より) (という訳で)実際に見せてみた。(vo.中江真司) 最近こなたが変だ。 休み時間こなたのクラスを覗く度に、こなたは携帯をいじりながらひたすら頬を緩ませ ニヤニヤしている。 初めは何か面白いメールでも読んでいるのかなと思っていたのだが、それが毎時間、 毎日となると話は別だ。 …なんで毎時間隣のクラスを覗きに行くかって? た、たまたまよ、たまたま。ちょっとした用があったり、遊びに行ったり、 移動教室の時になんとなくこなたのクラスの前を通ってみたり…。 って、まあそれはとりあえず横に置いておくとして、最近では時々何かに 悩むかのように頭を抱えたり、「あー!自重しろ私!!」と自分で自分の頬を つねったりしている。 今日などは携帯を片手に机につっぷしていた。アンテナのしおれ具合からして どうやら凹んでいるらしい。 あいつの情緒をあそこまで乱すメールの差出人、それは一体どこの誰だろうか? 頭の中にいるこなたの友人やわたしの知り合いの名前と顔を思い浮かべるが、 当て嵌まりそうな人物はいなかった。 第一、こなたはついこの間「あちゃ~私の携帯のメールボックス、かがみんからの メールが貯まっていっぱいになっちゃったよ」と苦笑しながら画面を見せてくれたばかりだ。 (実際、こなたの携帯の画面と自分の送信ボックスを見て、少しだけ自重しようと思った) ひょっとして別の専用フォルダでもあったのだろうか? そう考え出すとつかさが『誰か』(多分みゆきだと思うけど…そういえば以前 見せてもらったあの子の受信ボックスもみゆきからのメールでいっぱいだった)からの メールを待ちきれずに何度も携帯の開け閉めを繰り返す姿が頭をよぎった。 …あれ?何やら無性にもやもやしてきたぞ。 いや、イライラの方が正しいかもしれない。 理由は…謎だ。こういう訳のわからない苛立ちを抱えたままというのは精神衛生上 あまりよろしくないので、早速こなたを問い質すことにした。 「ちょっと、こなたどうしたのよ? 具合でも悪いの?」 まずはジャブ。 「うぅ…聞いてよかがみん…酷いんだよこの人…」 顔を上げたこなたの目には涙が滲んでいた。 あう…カウンターを食らってしまった。 どこの誰かは知らないけれど、わたしのこ――友達にこんな表情をさせるなんて… 渾身の右ストレートをおみまいしてやりたい。 「見てよこのSS…」 SS?それは何かの暗号なのだろうか? 差し出されたこなたの携帯の画面を見るとどうやら何かの掲示板のようだ。 画面に溢れる文字を流し読みすると、どうやら短編の物語のことを意味するらしい。 「これがどうかしたの?」 「うー、この話が私の心を傷つけたんだよ」 話を聞くと、どうやらこなたは今某巨大掲示板の中の好きなアニメだかマンガだかを 語るスレッド(ええっとスレッドっていうのは……ってわたしもよく知らないんだけど、 テーマ別に話題を語るための小さな掲示板のことみたい)にはまっているようだ。 そのスレ(スレッドの略)にはSSという二次創作の短いお話も時々投稿されていて、 初めは流し読み程度だったこなたも今ではそのスレを読むのを楽しみにしており、毎日 時間が空くたびにチェックしていたという訳だ。 どうやらそのスレのSSを読み始めたきっかけは、わたしが勧めるラノベを読むために 文章を読むとことに慣れようと考えたかららしい。 うむ、愛いやつめ。 「それで…そのスレの会話やSSを見てニヤニヤしたり凹んだりしてた訳ね」 「うん…」 メールなどではなかったことにちょっとだけホッとしながら、そのスレッドとやらを 読み始めた理由に嬉しくなる。 「で?何?原作無視した下手くそな自分設定ありありのSSとやらでも読んだの?」 「うーん、そういう訳じゃないんだけどね。ここの職人さんは結構レベル高いし」 「じゃあどうしたのよ?」 「…まあとりあえずかがみは読むの早いからちょっとこのSS読んでみてよ」と言われて 差し出された部分に目を通す。 ふむふむ…。 234 こうですか?>< 「うわっ?!なんでこのSS、登場人物の名前がわたしとあんたなのよ!!」 「いや…かがみ、ちゃんと名前の部分よく読みなって」 そう言われれば確かに『そなた』と『かなみ』という名前だ。ううっ…恥ずかしい。 ああっ、また脳内でつかさの『どんだけー』と言う声が聞こえる…。 え、え~っと…要約すると高校時代からの親友だった女の子二人が成長したという 設定で、かなみという片方の女の子は普通に結婚。でももう一人のそなたという女の子は かなみのことを想いつつ、親友として傍にいるという話だ。 特に文章や構成が上手い訳ではなかったが、かなみがそなたの気持ちに気付いていないこと… それが何とも救われない気持ちにさせた。 「でも…なんであんたがそんなに凹むのよ? 確かに救われないオチだけど 大した話じゃないじゃない?」 「うん…まあね…でもさ、アニメの中の二人は本当に仲が良いんだよ? まるで その人の代わりがいないみたいに」 こなたはそこでちょっと遠くを見るように窓の外に顔を向けた。 「…だからさ、なんか将来その片方にその子以外の大事な人が出来るなんて想像出来なくて。 まあこの『そなた』ってキャラがちゃんと自分の気持ちを伝えないのが悪いんだけどね」 そう言って『こなた』は笑った。その笑い方はいつものこなたのものとは 全然違っていて、わたしは何故か胸が痛んだ。 「大丈夫よ」 「え?」 わたしは努めて明るく言った。 「そのSSは話を書いた人がそのキャラクターのことをよくわかっていないだけよ。だから大丈夫」 「でも…」 まだこなたの顔はいつもの笑顔に戻らない。そのせいで『わたし』の口が勝手に動いてしまう。 「そのかなみとそなたってのは親友なんでしょ? だから本当の『かなみ』なら きっとそなたの気持ちに気付くはずよ」 「――みは気付いてくれるのかな?」 あ…ちょっとだけいつものこなたに戻ってくれた。 それが嬉しくてわたしも笑う。 「間違いないわね。いやむしろ『かなみ』の方が『そなた』のことを大事に想ってるかも しれないわよ?」 「どうかな~?原作じゃ『そなた』の方が実は『かなみ』を好きな描写があるんだよ?」 こなたはそう言ってニヤリと笑う。 「ふふっ、どうかしらね?『かなみ』も負けてないと思うけど?」 わたしも負けずにニヤリと笑い返した。 「むー、かがみは原作知らないくせに~。悪いけど私は原作読み込んでるよ?」 こなたが腰に手をあてて、得意気に言う。 「確かにそうね、じゃあ今度その原作ってのを貸してごらんなさいよ。わたしが読んで あんたの解釈を論破してあげるから」 わたしも真似して腰に手をあてて、得意気に言ってみる。 こなたを見るわたしとわたしを見上げるこなたの目が合った。 「「ふふっ」」 わたしとこなたは同時にふきだし、顔を見合わせて笑い合う。 こなたの瞳には笑っているわたしが映っている。わたしがそうであるように、 そのわたしの瞳にもきっと笑っているこなたの姿が映っていることだろう。 瞳の中のわたしたちは見つめあったまま、まるで合わせ鏡のように此方(こなた)から 彼方(かなた)まで永遠に続いている。 大丈夫だよ…こなたがずっと一緒にいてくれて、わたしの傍で笑っていてくれさえすれば きっと大丈夫。 わたしはこの確信にも似た安心感を伝えるため、こなたの頭にそっと手をおいた。 「ふわっ?!」 こなたが驚いたような声をあげる。気のせいかこなたの頬は淡く染まっている。 それ以上に自分の頬が赤くなっているのを自覚しながら、できるだけ優しく撫でると こなたはくすぐったそうに笑った。 おまけ 「あの…かがみさ――」 「ゆ、ゆきちゃん!?今は話しかけちゃダメだよ」 「え?! ど、どうしてダメなんですか?」 (あうぅ、ゆきちゃん…ニブい!ニブ過ぎるよぅ…) 「ああいうふいんき(雰囲気)の時は話しかけちゃちゃいけないって、ハムラビ法典にも 書いてあるんだってば」 「でも…」 (もう…ゆきちゃんはこれだからアプローチするのも一苦労なんだよ~。でも そんなところも好きなんだけどね) 「あの…? つかささん?」 「ううん! なんでもない! でももうちょっと待ってあげてね」 「ですが…もう休み時間は終わりですので…」 「ほえ?」 「おーい、おまえらー。とっくに授業時間なんやけどー?」 了 おまけのおまけ (注意:かがみのアニメ語りありなのでキャラズレ嫌いな方ごめんなさい) 「はい、このアニメなかなか面白かったわよ」 「でしょ?ところでかがみは原作の四コマ派?それともアニメ派?」 「うーん、どっちも面白かったけどアニメオリジナルの話も良かったわね。 修学旅行の話とか」 「あーあれは大分スレでも物議になったんだよ。 『かなみもやっぱり男にときめいてしまうのか('A`)』って」 「うん、過去ログ読んで来たから知ってる。でもさ、みんなまだまだ甘いわよねー。 あれは、かなみが自分の中にあるそなたへの気持ちを強く意識するきっかけに なってるんだって」 「『これって…やっぱり告白の呼び出しよね。修学旅行でってことは ここぞってことだろうし…。あれ? どうして? どうしてわたしあんまり 嬉しくないんだろ…。それに…それにどうしてそなたの悲しげな顔が浮かぶの…?』 みたいな。だから待ち合わせのシーンでかなみはため息をついてるのよね。 ぐちゃぐちゃになった自分の気持ちと今から来る人の告白を断るために―― って何よ? 人の顔をまじまじと見て」 「かがみ…過去スレまで発掘するほどハマッてくれるなんて……お父さん嬉しくて 涙が出て来ちゃうよ」 「う、うるさい!あんたが勧めたんでしょうが!! …じゃあはい、これ」 「何これ?」 「フルメタの短編。せっかく読書の秋なんだし、SSで慣れたんならたまには ラノベも読んでみれって」 「うぅぅ…分かったよ。 かがみがそこまで勧めるなら面白いんだろうし」 「よしよし! ちゃんと読みなさいよ。 感想も聞かせてね? ニブニブなソウスケの心情とかさ」 →拙作4スレ目436へ続く(小なた11に収録) おまけのおまけのおまけ 「ところでなんでこのスレの人は全員『ひよりさん@お腹いっぱい。』なの?」 「あーそれは伝説の自重しない神様にちなんでてね? そのスレでは自重しない人こそ神なんだよ」 「まさか一年生の田村さんとは関係…」 「ない……と思うけどね」 コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/542.html
「かがみん~」 学校も休みの週末、私はこなたの家に来ている。 「かがみんかがみん~」 今日はこなたの家ににお泊まりだ。しかも私一人だけ。だってそれは… 「かがみんかがみんかがみん~」 私たちが付き合ってからの一週間記念日だからなのだ~!えへへ…あ、いや、べ、別にノロケてるわけじゃないんだからね! 「かがみんかがみんかがみんかがみん~」 で、今お風呂あがってこなたの部屋にいるのね。これから寝ようかなってとこ。二人っきりで。二人…二人だけの…夜…。 「かがみんってば~!」 「ふぇあ!こ、こなた?」 「もぉ~、かがみんってばずっと呼んでたのに無視して~」「ご、ごめん。」 「赤い顔してボ~っとしてどしたのさ?それに時々ニヤニヤしたりして…」 顔が真っ赤になる。やばい、変なトコ見られてた? 「もしかして私との変な妄想してたのカナ?カナ?かがみんのえっちぃ~」 「なっ!ち、ちがうわよ!!変なこと言うなっ!」 「うそつきぃ~、かがみんは顔にも態度にも出るから分かりやすいな~。やっぱツンデレだねっ!」「ツンデレ言うなぁっ!!」 ホントにこなたには全て見透かされてるような気がする。いつもいじられてばっかり。まあ、そんなのも好き…嫌いじゃないけどね。 「ところでかがみんや、なにか気付かないかね?」 「え?」 そういえばさっきからこなたが異様に近くにいるような… 「ふおおおっ!!」私はつい大声をあげてしまった。よく見ればこなたは白いレースの服に身を包み、私の肩にしがみついている。 「ど、どうしたのよその格好!いつのまにそんな…」 「えへへ…だってかがみんとの初めての夜だしさ~。ちょっと気合い入れて。どうかな?」 えええええ~!!!そ、それはどういうことですかこなたさん!それはそういうことなの?そういうことよね? そういうことってそういうことでそういうことってことは…って頭が真っ白に… 「お~い、かがみ~ん。あっち行くな~」 「かっ、かわいい…わよ。」 「えっ?」 「だ、だから可愛いって言ったの!」 一瞬間が空き、こなたの顔が赤くなりうつむく。しかしすぐにこなたの口がいつものニマニマ口になる。 「んふ~、今日はやけに素直だね~。かがみんのデレ萌え~」 「ま、またあんたはそんなこと言って!」 「じゃあ、いいよね?」 「へ?な、なにが?」 「私のこの服の意味…分かるよね…?」ふええええ!?それってまさか誘ってるわけなの?そ、そんなだってまだ心の準備が… そ、そりゃあ私もこなたが好きだけど、まだ付き合って一週間だし… でもでも、私もちょっとは期待してなかったわけでもないわけでもないけど…ってまた頭が真っ白に… 「かがみ…言わなくても心の声まるわかりだよ?いいよね?私かがみが大好きだから…」 後ろから私を抱きしめながらそう囁く。こなたの暖かい吐息が耳にかかる。…もうダメだ、大好きな人にこんなことされたら理性を保つことはできない。こなた…優しくしてよね。そう覚悟を決めた時― 「はいっ!じゃあおやすみっ!」 「へぇあ?」 こなたは私を抱きかかえるとこなたのベッドに飛び乗った。そしてそのまま電気を消し、私たちの身体に毛布をかける。 「かがみんと一緒に寝れるなんて幸せだよ~」 「あ、あのこなた?これはどういう…」「え、なにが?」 「だ、だってさっき"いいよね?"って…」 「うん、一緒に寝るのいいよねって聞いたの。」 「ええ!だってその服の意味って…」 「言ったじゃん、かがみと一緒に寝るの初めてだから気合い入れたんだよ。」 「…そ、そういう意味だったんだ。」 「あれあれ~?もしかしてかがみん、またえっちなこと考えてたのかな~??」「ち、ちがっ…そういうわけじゃ…」 あ~、言い訳してもこなたには全てつつぬけなんだろうな。私の顔真っ赤になってるだろう。またこなたに振り回されていじられてる。 なんか悔しいな~、いつか絶対あんたをいじり返してやるんだから! そう心に決意しながら私たちは眠りについた。お互い気持ちを確かめ合う、優しい口づけを交わして。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-02-24 23 44 03) かがみ妄想外伝 -- かがみんラブ (2012-09-26 01 33 21)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/110.html
『かがみ開きすぎっ!』 「よ~し、これで準備はいいかな?ゆーちゃんはお泊りで、お父さんはおっぱらったし!」 今日は1月11日、私のとって欠かせない一日なのだ! なんと言っても、鏡開きだからね~。受験前でも外せないイベントだよ! なぜかって言うと、それはもちろん恋人の… ピンポーン 「こなたー、来たわよー!」 噂をするとなんとやらだネ! 「やほ~、かがみん!いらっしゃ~い。5時ジャストとは、さすがだネ。」 「お邪魔しまーす。って、今の三枝か!」 「おぉ、鋭い突っ込みをありがと~。でも前にやってた、つかさのパクリだけどね。」 「つかさ…やったのか…。」 とりあえず私の部屋に移動して、テーブルを挟んで座る。 先に飲み物とコップだけを用意しておく。やっぱ取って置きは最後にね♪ 「それにしても、鏡開きだから私を呼ぶなんて、あんたらしいわね。」 「だってかがみびらきだよ?!かがみのためにあるとしか思えないじゃん!」 「いや、名前は含まれてるけど、それは関係ないでしょ…。」 「細かいことは気にしないでよ、かがみ。それにたまには息抜きも必要じゃん?」 「はぁ…あんた受験前だからって、遊んでばかりじゃないでしょうね?」 うぅっ、何かかがみが冷たい…。一応最近は真面目に勉強してるのになぁ。 「ちゃんとやってるよー。むしろ、この間黒井先生にネトゲ入らなさ過ぎって、怒られたんだからネ?」 「それは…教師として冗談でもそれを言うのはどうなのかしら…。」 確かにここ数ヶ月全くと言っていいほどログインしてない。 たまにギルドの仲間に連絡取るために入るけど、それも30分ぐらいの雑談して落ちている。 以前の私からしたらありえないことだけど、やっぱ目標があると変わるもんだね~。 「まったくだよね、我慢してるのにわざわざ言ってくるなんてさ!」 「にしても、良く我慢してるわね。正月あたりからゲーム機ほとんど封印したんでしょ?」 「一応DSだけは手元に残してあるけど、あとはお父さんに預かってもらってるね。」 (やっぱり〈かがみと同じ大学に行く〉っていう重要な目標があるからね~♪) そう、私は以前に志望していた大学を変えて、かがみと同じ大学に変更した。 もちろんレベルは上がるけど、文学部狙いだから希望はある。これでも作家の娘だからね。 ゲームとか漫画、それにかがみに借りたラノベからも知識を得てるから、伊達じゃないヨ。 「いや、残すなよ。全く、大学行けないとかになったら、どうするつもりよ?」 「大丈夫、大丈夫。そしたら、かがみの嫁として生活するからさ♪」 「んなっ?!と、とにかく頑張りなさいよ!私も全力を尽くすから、落ちたら承知しないわよ!」 「ぐふふっ、照れてる照れてる♪かがみのためなら何でも出来るよ~」 「は、恥ずかしい台詞禁止!まったく…、私を弄るために呼んだわけ?」 「素直じゃないなぁ、かがみん。かがみも私に会いたかったくせに~。」 「うっ。そ、それは…当たり前でしょ…。」 真っ赤になって俯いてるのとか、もう可愛すぎだよ、かがみ~。 アニメとかゲームにもツンデレキャラっているけど、誰もかがみには敵わないヨ。 ああ~、もう駄目!我慢できないヨ! 「かがみ~!!(ギュ~~)」 「きゃあ!ちょ、ちょっといきなり抱きつかないでよ!く、苦しいって…」 さすがに強く抱きしめすぎたかなと思い、若干力を弱める。 「いやぁ、ごめんごめん、かがみがあまりにも可愛くてつい~。」 「だ、だから恥ずかしい台詞禁止って言ったでしょ!」 「だってあんな表情見せられたら、たまんないよ。大好きだよ、かがみん♪」 「わ、分かってるわよ。…私も大好きよ、こなた。」 取って置きの言葉でかがみは真っ赤に染まってる。私もちょっと紅いカナ? ちょっと照れるけど、やっぱり幸せだって感じるよね~。 5分、いや10分ぐらい抱き合って、お互いに自然と身を離した。 こういうところも私達って歩調というか、リズムが合うんだよネ。 その後、私は夕飯の準備を始めた。と言っても大半は出来てるんだけどね。 「はい、かがみん。デミグラスオムライスだヨ。チーズはお好みでかけてね。」 「へぇ、美味しそうじゃない。それに香りもすっごくいいわね。」 「最近覚えたメニューだけど、結構自信あるよ~。先に、熱いうちに食べなよ。」 「そう?じゃあ遠慮なく、いただきま~す。」 かがみが一口食べる。上手く出来てるとは思うけど、緊張の一瞬。 「…うん!卵がふんわりしてて、デミグラスソースの味も濃いわけじゃないけど、深いわね。こなた、これ凄く美味しいよ!」 「ありがと、かがみん♪いやぁ、色々研究した甲斐があったよ~。」 このオムライスに限らず、私は前以上に料理の勉強をしていたりする。 それに加えて、かがみの好みの研究もしてる。色々つかさに聞いたりしてね。 やっぱ、かがみに出す一品一品は、やっぱり自信作を出したいもんね。 「でも、さすがこなたね。…私も練習してるけど、中々上手くいかないわ…。」 「いいんだよ、かがみ。これからずっと作ってあげるからさ♪」 「な、な、なっ!?」 「何で驚くのさ?ずっと、私と一緒にいてくれるんじゃないの…?」 「そ、そうだけど、じ、じゃなくて、ああ、いあ、や、ああの、えー、ふあっ」 もはや言ってる事が意味不明だ。わざと寂しく言ってみたけど、威力が強すぎたかな? でも、ここまで来ると弄り倒したい気分だネ……あ、いいこと思いついた♪ 「ほら、早く食べないと冷めちゃうよ、あ・な・た♪」 「ーーっ?!?!?!」 う~ん、これは再起不能かな?ちょっとやり過ぎたみたいだネ。 でも、将来的にはこんな感じになりたいかな?とりあえず、かがみを正気にしないと。 「かがみ~、大丈夫?」 「……い、いきなり、何を言い出すのよ!」 「いやー、この方が雰囲気出るかなぁって。将来のことを妄想でもしちゃったかなぁ?」 「う、うるさい!!大体、食事中に…」 「早く食べないと冷めちゃうから、食べなよかがみん。」 「もう、誰のせいだと…ブツブツ。」 それでも顔は赤いまま、もくもくと食べるかがみだった。 ☆★☆ 「ふぅ、ご馳走様!いやぁ、美味しかったわ。それにしても、サラダ一つでも随分変わるのね。」 「野菜の切り方とか組み合わせもあるけど、ドレッシングとかも若干アレンジしてるからネ。」 「そうなんだ。ただ野菜を切って、盛るだけだと思ってたけど、色々あるのね~。」 「まぁ、そういうのは経験かな?伊達に数年間、泉家の家事を担当してないヨ。実際はお父さんも作ったりするし、ゆーちゃんが来たからさらに回数は減ったけどね。」 お父さんはなんだかんだで料理が結構上手い。 いつもお母さんと一緒に作ってたらしいし、最初はお父さんがお母さんに教えてたらしい。 ゆーちゃんはまだ上達中だけど、飲み込みが早いから、今では一通り作れるようにはなってる。 「ふと思ったけど、あんたっていつも私のこと嫁って言ってるけど、あんたの方がよっぽどお嫁さんみたいじゃないのよ。料理を始めとする家事は得意だし、私より背も低いしね。」 「うぐっ…。い、いやぁ、そこは体系的にかがみの方こそ、嫁じゃないかなー。」 「婿というよりおっさんだ、その発言は。別にいいじゃない、どっちだって。」 「いや、良くないのだよ!将来的にどっちがどっちかは重要であってだね…。」 「だったら今はいいじゃない。私から言い出したことだけど、気になった程度だから。」 「むぅっ…。」 曖昧に終わったけど、いつかこれには決着をつけなければ!そうじゃないと、私の立場が! …って、今はまだいっかな~。まだ焦らなくても平気…だよネ? 「んじゃあ、デザートといきましょーか。鏡開きらしくぜんざいだヨ。」 「へ~、準備いいじゃない。って、ちょっと何よその袋は!」 「いやぁ、正月の売れ残りは安くってさ~。沢山買っちゃタヨ。」 「…まぁいいけどね。」 「はい、出来たよ~」 私は用意できたぜんざいと、新しい飲み物を用意した。 「それじゃあ、改めていただきます、っと。うん、甘さ控え目で美味しいわね。」 「良かった♪お餅もある程度甘みがあるし、甘さ控え目が一番だネ。さてと…」 私はすっと立ち上がって、かがみの隣に移動する。 「どこまでお餅が伸びるかやってみよーよ、かがみぃ。」 「…なんで私の横に来る必要があるのよ?ってか、そんなにくっ付かれると食べにくいんだけど…。」 私は口にお餅を口にくわえて、かがみの方を向く。 「ほあ、ほっちがわほはんえお。(ほら、そっち側を噛んでヨ。)」 「んな!な、なんでそんなこと…。」 言葉じゃ伝わりにくいから、じーっと、かがみの事を見つめてみる。 するとかがみは観念したのか、ジュースを一杯飲んでから、反対側の端を咥えた。 私は目で合図をして、少しずつお餅を伸ばしていく。(おもちうにょ~ん) 結果的には結構伸びたが、30~40cmぐらい伸びたところで、途中でお餅が切れてしまった。 「いやぁ、安物の割にはよく伸びたね~。1人でやるより全然伸びたよ。」 「…そうねぇ。ちょっと楽しかったけど、なんで今わざわざやったのよっ?」 「ほら、ちょっとした二人の共同作業だよ♪将来のための予行練習?」 軽く抱きしめながら上目遣いで言う。すると、ボンッという音がするかのように、顔が再び真っ赤に。 いやぁ、やっぱりかがみはからかい甲斐があるね~。 それに、ここらで主導権を握りなおしておかないと、最近押され気味だからね…。 でも、油断したり、気を抜いたりした矢先に、事件は起こるという宇宙の真理があるらしい。 「…ねぇ、こなた。口に小豆が付いてるわよ?とってあげるわ。ほらぁ…」 「えっ?う、うん、ありがt…?!?!」 しばらくは反応がないと思ってたから、急に声をかけられてびっくりしながら、OKしてしまった。 すると、てっきり手で取ってくれるのかと思ってたら、いきなりキスしてきたんだよ! 小豆ならもう取れてるはずなのに、結構長…い…。あ~、なんかどうにかなりそうだヨ… ようやく口を離してくれたのはどれぐらいか分からないけど、私が軽く酸欠になるぐらいだった。 「ハァ…ハァ…かがみ?き、急にどうしたのさ?」 「う~ん、こなたぁ~…。」 どこか目が虚ろだし、声が明らかに妖しい感じがする。お酒なんて飲ませてないのに、何で?! ふと、さっき持ってきた飲み物を良く見ると、カクテルっぽいことが書いてある。 ビンに入っていたから気付かなかったけど、てっきりいつも買ってるオレンジジュースだと思ってた。 最初に飲んでたのは間違いなく残ってたオレンジジュースで、冷蔵庫の中だと隣に置いてあったし、 中身がオレンジ色だったから確認せずに持ってきていた。 (あーっ!!間違えたーー!!あれ?でも、お父さんはビールだし、ゆーちゃんは飲むわけないから… ゆい姉さんのかーーー!!!油断したー!!) 「ふふふ、愛してるわよぉ、こなたぁっ!!」 「あ、ちょ、かがみ…っ!!ま、待っ、て、お、落ち着、いて…あ、だ、のぉーっ!!」 その夜は、暴走したかがみが正気に戻るまで相当な時間を要したのは言うまでもない。 (うぐぅ…今年はおとなしく嫁に落ち着こうかな…。全部裏目に出るヨ。嫌じゃないんだけどネ…。) - Fin - メルトダウンへ続く コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-03-04 23 26 27) すまん… 素で気付かんかった…m(_ _)m -- 名無しさん (2008-09-26 01 20 14) せっかく一番下の方が酔っ払いのトラと虎を引っ掛けてらっしゃるのにな -- 名無しさん (2008-09-19 21 25 57) いや 狼かもしれんぞ………www -- 名無しさん (2008-09-19 11 52 42) おそるべし酔っ払いかがみん…かがみの本性は虎だったのですね(^-^; -- にゃあ (2008-09-13 08 58 37)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/59.html
ゴーン・・・・・・ゴーン・・・・・・ 鐘の音が聞こえる。いつの間にか眠ってしまったらしい。 顔を上げると、除夜の鐘がテレビに映っていた。 隣を見ればつかさが眠っている。 新しい年の始まりだった。 「明けましておめでと」 「おめでとー、お姉ちゃん」 家族は全員仕事に出計らっている。 私はつかさと新年の挨拶だけして、コタツから抜け出ると自室に向かった。 思った通り、携帯にメールが数通。 クラスメートや仲の良い友達からの年賀メールだった。私も、今年は受験なので、とメールで済ませてしまった。 中にはみゆきからのメールも混じっている。 不意に携帯が震え始めた。「着信中」とディスプレイに表示されている。かけてきたのは・・・ 「何か用?日下部」 「ちぇー、冷たいな柊は。素っ気なくても『あけおめ』くらい言ってくれたって良いぢゃん」 「はいはい、あけおめ」 「うわっ、ホントにそっけねーな」 「大体何でこんな時間にかけてくるのよ。勉強はどうした?センターまであと19日無いわよ」 「グサッ!刺さったよ、心に何か刺さったよ!」 「それに年の始めだし、あんたのことだから峰岸に電話してるんじゃないかと思ってたんだけど」 「ほら、あやのはさぁ。ねぇ?」 「ああ」 そうだ、峰岸には彼氏が居た。 きっとなかなか電話の繋がらないこの時間に何度もリダイヤルを繰り返して 「あー、やっと繋がったー」 とか言って二人で喜んでいるのだろう。 ・・・・・ 「どうせ私には縁のない話だわよ」 「えー、私が折角かけてきたのに?何度もリダイアルしてんだぜ?」 「だって恋人でもないし」 「あやのー、柊がシベリアの大地より冷たいー」 「え、嘘?!そこにいるの?」 「いないけど?」 「何よ、もう・・・そろそろ切るわよ。寝直したいし、少しは家の手伝いもしないと」 「あっ、ちょっ」 問答無用。終話ボタンを押し、ポケットに携帯を押し込む。 回線が込み合う時間だから、しばらくはかかってこないだろう。 何となしに外へ出てみることにした。 何かの予感が、あった気がした。 「寒っ」 外へ出てきたのが後悔されるほどの寒さ。それでも私は、期待してしばらくそこへ立っていた。 ・・・期待って、何を? 私は、もう一枚上着を取りに、家の中に引っ込んだ。 神社へ出る。本当なら私たちも手伝いをしなくてはいけなかったのだが、受験だから、と勘弁して貰っている。 それだから家族に見つかるのは決まりが悪い。 一番近くの位置にいるまつり姉さんの視界に入らないように、私は参拝客の列が見渡せる位置へ回った。 そして目的の物を探す。緩やかなカーブを描いたアホ毛を。 予感は確信に変わった。 「おーっす、こなた」 「おー、かがみじゃん。あけおめー」 「あ、そうね。明けましておめでとう」 参拝客の中。列の端の方にこなたは居た。 「あれ?おじさんは?去年来てたわよね。それからゆたかちゃん」 「ああ、お父さんなら、何でも締め切りがマズいらしくて、今必死になってワープロにかじりついてるよ。ゆーちゃんは友達と初詣だって。だから今年は私一人で来たわけ」 こなたが列から抜けるように歩みを進めた。 私もそれに倣う。 「ふーん、大変そうねぇ。・・・所であんたはどうして来たの?受験でしょ」 「何をおっしゃる、かがみ様。こうしてかがみの顔を拝みに来たんじゃないかえ。御利益ありそうだしネ」 「なっ!」 顔が赤くなった。 「それにかがみだって、仕事じゃないのにこうして出てきてるじゃん。かがみこそ何で?」 「わっ、私は・・・」 あやふやな気持ちに決着をつけようか。 それともあやふやなままで終わりにしてしまおうか。 「こなたが来る、って気がしたから・・・」 「・・・そっか」 こなたが微笑む。 「私もかがみに会えるような気がしたんだ。だから出てきたんだけど・・・当たったね」 決めた。 はっきりさせよう。 「・・・あのね・・・」 「ん?」 白い息が視界を覆う。 「私、こなたのこと・・・好き」 「・・・・・・・」 この寒さで時間が凍ったかの様に思えた。 永い沈黙。 息を吐く体が震えているのが分かる。 寒さで?緊張で? そんなことはどうだって良い。 やがてこなたが目を大きくして言った。 「・・・良かった・・・」 聞き取れるかどうかも分からないような、かすかな声。 「私も好きだよ、かがみ」 涙が止まらなかった。 「今年もよろしくね」 「うん」 そしてお互いは、 「みなみちゃん!お姉ちゃんと柊先輩見つけたよ!」 「どこ・・・?」 「ほら、あっち。列から離れたあっちの方・・・あ!」 「あ、見つけた。・・・!?」 「・・・キス・・・」 「・・・邪魔しないようにしよう・・・か」 「そ、そうだね・・・ふぁっくしゅっ!」 「大丈夫?風邪引かないように・・・」 「大丈夫だよ、みなみちゃん。・・・心配してくれて有り難う。改めて、今年もよろしくね!みなみちゃん!」 「うん。こちらこそ、よろしく。ゆたか」 謹賀新年(こなた視点) コメントフォーム 名前 コメント 2023年になりました。 明けましておめでとうございます。 -- 名無しさん (2023-01-02 21 48 46) またみさおが踏み台かよ… -- 名無しさん (2013-12-11 11 18 52) みさおが…かわいそうすぎる…(ノ△T) ああ、こなかが命の俺は、もちろん作者殿にGJを贈らせていただきます -- 名無しさん (2008-08-24 00 14 08)